“COSSAP, LISATek, Silexicaといった製品を輩出した、ドイツのアーヘン工科大学からスピンオフしたMachineWare社が開発したSIM-Vは、数百MHzから数GHzと超高速で動作するISS”
SIM-Vを使用することで、仮想環境上での実ソフトウェアの開発・デバッグが可能
FTL(Fast Transfer Library)は、高性能でリターゲット可能な機能的命令セットシミュレータ(ISS)を提供するMachineWare社独自のテクノロジです。
SIM-VはFTL技術を用いることで、超高速シミュレーションを実現しました。
その卓越した性能をもつSIM-Vを、GDBやEclipseなどの標準的なソフトウェアデバッガと接続することで、実機レスでのインタラクティブなデバッグと、包括的なテスト・カバレッジが実現できます。
またSystemC TLM-2.0上で動作するFTLベースのプロセッサ・モデルは、既存のバーチャル・プロトタイプ環境に容易に統合できます。
SIM-Vが提供するソリューション
・組込みSWのデバッグ
より柔軟で、より高速な仮想ハードウェアを用いることで、物理的なハードウェアよりも優れた組込みソフトのデバッグ環境が実現できます。
・継続的インテグレーション(CI: Continuous Integration)
Jenkins, Gitlab等がサポートされていますので、仮想ハードウェアをCI環境に直接組込むことが出来ます。またスクリプトを用いた故障注入も可能です。
・パフォーマンス解析
解析結果を可視化することで、ホットスポット、時間が掛かっているコードのパスやハードウェアのボトルネックを特定できます。
・クラウド対応
予め用意されているAPIを利用して、クラウド上にシミュレーション環境を展開しテストを並列化することで、短時間で結果を得ることができます。
・HW/SW協調検証
HWが未完成であっても仮想ハードウェアを用いることで、ハードウェアとソフトウェアの協調デバッグが実行できます。
・カスタマイズ
SystemC TLM-2.0をベースにしているため、業界標準のツールやモデルを容易にサポートします。必要に応じてお客様の環境に合わせたカスタマイズも可能です。
特長的なテクノロジ
SIM-Vは、MachineWareの斬新なコア技術をベースに、最大限のパフォーマンスとシームレスなモデル統合を可能にします。
VCML: VCML Virtual Components Modeling Library
VCMLは、MachineWareが提供する無償かつオープンソース(Apache 2.0)のSystemC TLM-2.0モデリング・ライブラリです。イーサネット、PCI/e、VIRTIOなどのバス、メモリ、タイマ、I/Oコントローラなど、一般的に必要とされるコンポーネントのモデルが幅広く提供されています。必要なモデルがない場合、VCMLは独自モデルを迅速に開発するためにビルディングブロックを提供しています。VCMLで構築されたすべてのモデルは、MachineWareのトレース、解析ツール群に自動的に統合されますので、追加作業を行う必要はありません。さらに、VCMLはSystemC TLM-2.0標準に完全に準拠しており、VCMLで構築されたモデルは既存の仮想プラットフォームにシームレスにプラグインできます。
FTL:FTL Fast Translator Library
FTLはリターゲット可能な超高速命令セットシミュレータ(ISS)SIM-Vを提供するための、MachineWareの重要なテクノロジです。
その卓越した性能により、実ハードウェアが無くても仮想ハードウェア上でソフトウェア・スタックのインタラクティブなデバッグと、包括的なテスト・カバレッジが実現できます。
FTLベースのプロセッサ・モデルのSIM-Vは、既存のSystemC TLM-2.0ベースのシミュレーション環境や、バーチャル・プロトタイプ環境に容易に統合できます。
またVCMLベースのシミュレータへの統合も迅速に行えます。またVCMLを用いることで、SIM-VはGDBやEclipseなどの標準的なソフトウェアデバッガに簡単に接続できます。
テスト・カバレッジ等の環境へのカスタム統合も、ご要望に応じて提供可能です。