ハードウェア設計と検証のための統合開発環境
Verilog、SystemVerilog、Verilog AMS、VHDL、UPF、CPF、e Language、PSSを使用する設計・検証エンジニアにとって、Design and Verification Tools (DVT) Eclipse IDEは生産性を大幅に向上可能な統合開発環境(IDE)です。
通常のテキスト・エディタとは異なり、DVT Eclipse IDEはコードをコンパイルし、入力中にエラーを通知し、オートコンプリートとクイック・フィックス(瞬時問題解決機能)・プロポーザルを使用してコードの記述速度を加速するとともに、探しているものを即座に見つけることができます。
手作業で実行した場合、数分から数時間かかる作業を、DVT Eclipse IDEは数秒で答えてくれます。
本ツールはソフトウェア業界でよく使われているVisual Studio®、NetBeans®、IntelliJ®などの有名なプログラミングツールに似ています。
- より高品質な開発を保証
- デバッグとレガシー・コードのメンテナンスを簡素化
- 複雑なコードを簡単にナビゲーション
- 言語と設計方法論の学習を加速
- 生産性の向上により、市場投入までの時間を短縮
- コード記述のスピードアップ
DVT Eclipse IDEにより、通常のテキスト・エディタでは対応が難しい、複雑なプロジェクトにおける課題を効率的に解決できます。また、より速く、よりスマートなコード開発を可能にし、初心者とエキスパートとを問わず、レガシー・コードのメンテナンスを簡素化できます。
DVT Eclipse IDEは、コンパイラ、スマート・エディタ、直感的なGUI、およびコード・チェック、ナビゲーション、デバッグを支援する包括的な機能セットで構成されています。さらに、DVTには、クラスや構造のブラウジング、シグナル・トレース、検証手法のサポートなど、ハードウェア設計や検証領域に特化した機能が数多く含まれています。
DVT Eclipse IDEは、世界中の何万人ものエンジニアに使用されている強力なEclipseプラットフォーム上に構築されており、Eclipseに実装されている最高の機能と使い勝手を継承しています。Eclipseプラットフォームの拡張可能なアーキテクチャにより、DVTは大規模なエコシステムに統合でき、サードパーティの拡張機能とも完璧に動作させることができます。
特長的な機能
- 標準コンパイラをサポート:DVT Eclipse IDEはIEEE標準準拠のコンパイラ(IEEE 1800 SystemVerilog, IEEE 1647 e Language, IEEE 1076 VHDL, IEEE 1801 Low Power)を使用しています。コードがエラーなくコンパイルされることを確認するためにシミュレータを起動する必要はありません。DVTはその場でインクリメンタル・コンパイルを行うため、エディタは入力中にリアルタイムにエラーをハイライトします。
- 先進的な編集機能:オートコンプリート、クイック・フィックス(瞬時問題解決機能)、マクロ展開、優れたコードのフォーマッティング、リファクタリング、モジュール・インスタンスの接続、コード・テンプレート、後で行う作業を記述しておくためのインライン・リマインダなどの高度なコード編集機能。
- 設計効率を大幅に向上可能な構造等の解析機能:ハイパーリンク、セマンティック検索、クラスおよび構造ブラウジング(クラス階層、設計階層など)、チェックおよびカバレッジ・ビュー、動的に作成されるUMLダイアグラムおよびデザイン・ダイアグラム、ポート接続のトレースなどのコードおよびプロジェクト・ナビゲーション機能。これらの機能により、ユーザーは何万行ものコード行を簡単にナビゲートし、関連情報を見つけ、クラスやモジュールの構造を検査し、ソースコードを迅速に理解することができます。
- 検証メソドロジのサポート: DVT Eclipse IDEは、Universal Verification Methodology(UVM)、Open Verification Methodology(OVM)、Verification Methodology Manual(VMM)をサポートしています。UVM/OVM 自動コンプライアンス・チェック機能と、リファクタリング・スクリプトを使用したOVMからUVMへの移行機能を提供するOVM-to-UVMマイグレーション・ウィザードが組み込まれています。
- シミュレータとの統合: NCSim、Specman、VCS、Questaシミュレータとの統合により、シミュレーション解析とデバッグを簡素化。シミュレータを簡単に起動し、DVTコンソールのスマートなログビューワで出力を視覚化し、閲覧できます。シミュレーション時のエラーやワーニングのログは、問題のあるソースコードにハイパーリンクされます。
- 他ツールとのリンク:CVS , Git , Subversion , ClearCaseのようなリビジョン管理システム、Bugzillaのようなバグ追跡システムとの統合。
- 複数言語サポート: 複数の言語が混在するプロジェクトに対応するクロスランゲージ機能により、複数の言語(SystemVerilog、Verilog、VHDLなど)で記述されたソースコードを扱うことができ、大規模なプロジェクトをシームレスにナビゲートし、全体像を容易に把握し、デザイン全体を容易に理解できます。
- カスタマイズ可能なビュー: GUIで開かれたソースコード・ウィンドウの他に、必要な情報を取り込んで移動したり、より高い視点から見たり、詳細に掘り下げることができます。例えば、GUIパースペクティブには、ソースコード、タイプ、クラス階層、レイヤー、エラーと警告、タスク、マクロ、ダイアグラムのビューを含めることができます。
DVT Eclipse IDEを選ぶ10の理由
- 入力中にフラグが立ったエラーを素早く修正(インクリメンタル・コンパイル)
- ハイパーリンクを使ったソースコード内の移動
- オートコンプリートを使うことで、コード作成を加速し、タイプミスを回避
- リファクタリングを用いたコードの継続的な改善
- コードとプロジェクトのテンプレートの容易な作成と再利用
- クラスやデザイン階層などのハイレベルな構造ビューを使用したプロジェクトの容易な理解
- 設計全体を通してシグナルをトレース
- UMLダイアグラムやデザイン・ダイアグラムを用いた、プロジェクトのアーキテクチャの視覚化
- リマインダの記述とタスクの追跡